平成2
6
年度
稲敷市の財務諸表の概要及び分析
地方公共団体の会計は,現金収支に着目した「現金主義・単式簿記」が採用されておりま すが,この制度には,現金の動きが分かりやすい反面,資産や負債などのストック情報や行政 サービスを提供するために発生したコスト情報が不足しているという欠点があります。このことに 対応するため,民間企業が採用している「発生主義・複式簿記」による会計手法を導入する動 きが広まってきており,当市でも平成21年度から,企業的会計手法による財務諸表を作成し公 表することといたしました。
以下に掲載します財務諸表は,分かりやすくご理解をいただくために,財務諸表の本表を 簡潔に要約し分析を加えたものとなっておりますが,本表についても,当市ホームページ内に 別掲しておりますので,合わせてご覧くださいますようお願いいたします。
当市が作成した財務諸表は,平成19年10月に総務省が公表した「新地方公会計実務研 究会報告書」における“総務省方式改定モデル”に基づく,①貸借対照表(バランスシート), ②行政コスト計算書,③純資産変動計算書,④資金収支計算書で,これら4表の構造は次の とおりです。
・・・ 環境衛生
福 祉
人にかかるコスト はじめに
【貸借対照表の構造】
貸借対照表は,どのような資産をどのような負担で蓄積してきたのかを表します。
【行政コスト計算書の構造】
1年間の行政サービスに係る経常的なコストと受益者負担を対比し,純経常コストを算定 負 債
純資産 財務諸表とは?
財産(資産合計)と財源(負債と純 資産の合計)とは必ず一致します。
分担金・負担金 するものです。
物にかかるコスト
移転支出的なコスト
その他のコスト
使用料・手数料
国土保全
※自治体は営利目的で行政運営をするわけではないため,利益ではなくコストを計算 (差引)純経常コスト
します。純経常コストは,純資産のマイナスとして純資産変動計算書に転記されます。 教 育
資 産
財 産
将来世代の負担
(例:地方債, 将来支払予定退職金)
国県の負担,過去 又は現世代の負担
(例:補助金, これまで負担した税金)
使う資産
(例:インフラ,施設)
売れる資産, 回収する資産
(例:売却予定土地,貸付金, 滞納した税金)
行政サービス提供能力
将来キャッシュフロー
(将来現金化され る予定の資産)
経常コスト
減価償却費などを発生ベースで把握
経常収益
期首純資産残高 地方税など
公共資産整備収支
収支不足 一般財源
臨時損益 純経常行政コスト
資産評価替えによる変 動額
無償受贈資産受入
ことにより,純経常行政コストが受益者負担以外の経常的な財源によりどの程度賄われて
期末純資産残高
経常的支出
純 資 産 合 計
公共資産 等整備国 県補助金
公共資産 等整備一 般財源等
その他一 般財源等
資産評価 差 額
① 純経常行政コストに対して一般財源及び補助金等受入の金額がどの程度あるかをみる
その他 補助金等受入
いるかが分かります。
ぞれの支出とその財源という対応関係を表します。
資金収支計算書では,次の式が成り立っています。 投資・財務的
支 出
(2)経常的収支の部に計上される地方債 = 赤字地方債発行額 (3)公共資産整備収支の部に計上される地方債 = 建設地方債発行額 (1)公共資産整備収支及び投資・財務的収支の不足額 = 一般財源投入額
経常的収支 収支剰余
公共資産整備収支の部 経常的収支の部
発生していることが分かります。
科目振替
【純資産変動計算書の構造】
1年間の税収や国県補助金相当額の減価償却等による純資産の増減の動きを表します。
災害復旧事業費など 公共資産整備への 財源投入など
公共資産整備 支 出
公共資産整備 収 入
② 経常的なコストや財源のほかに災害復旧事業など,臨時的な要因によるコストや収入が
③ ①②に記載した事項が主な純資産の変動要因ですが,資本的支出に伴う純資産内部
④ 売却可能資産や有価証券の時価評価に伴い,評価による増減額が生じます。価値のあ る資産を無償で受贈したことによる受贈益が発生する場合もあります。
【資金収支計算書の構造】
経常的収支の部,公共資産整備収支の部,投資・財務的収支の部の3つに区分し,それ の振替が発生していることを示します。
投資・財務的収支の部
投資・財務的 収 入
投資・財務的収支
収支不足
経常的収入
①
②
③
④
穴
行政コスト計算書 資産
・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・
負債
・・・・ ・・・・ ・・・・ 貸借対照表
=
期首純資産残高 - 【財務諸表4表の関係】
純資産変動計算書 資金収支計算書
次のとおり4表間において計上額が突合します。
40年 50年
②賞与引当金:特別職を含む全職員(当年度末退職者を除く)の当年度の12月から3月ま
1
.
普通会計の財務諸表
土木費・公園
教育費・学校等
土地を除く有形固定資産の減価償却は,行政目的別・種別の耐用年数により, 定額法(毎年度一定の額を取得原価から差引く方法)によっています。
■普通会計の財務諸表を作成するに当たって定めた会計方針
+ 資金増減額
収 入 -
一般財源,補助金受入等 経常行政コスト
-
経常収益
=
+
資産評価替え等 =
ます。
(3)債権の回収不能見込額の計上方法 期首歳計現金残高
=
(1)有形固定資産の計上と台帳整備状況
有形固定資産台帳の整備を段階的に行っていますが,平成23年度決算における有形固 定資産は,昭和44年度以降の決算統計の普通建設事業費を集計し,減価償却計算を反 映させた後の金額を計上しております。
±
<参考>減価償却について 支 出
(4)引当金の計上方法
合により退職した場合の退職手当要支給額を計上しております。 (2)売却可能資産の範囲と評価の方法
売却可能資産の範囲は,普通財産のうち活用が図られていない公共財産としております。 また,売却可能価額の算定は固定資産税評価額(路線価)を基礎とした方法になっており
での4ヶ月間の労働の対価として支給される見込みの額を計上しております。
総務費・庁舎等 50年
土木費・道路 48年
①貸付金及び長期延滞債権:個別に回収可能性を評価し算定した額を計上しております。
①退職手当引当金:当年度末に特別職を含む全職員(当年度末退職者を除く)が自己都 ②未収金:過去の不納欠損実績率により回収不能見込額を計上しております。
純経常行政コスト
純経常行政コスト
期末純資産残高 歳計現金
1.公共資産 1.固定負債
(1)事業用資産 (1)地方債
(2)インフラ資産 (2)退職手当引当金
(3)売却可能資産 (3)その他
2.投資等 2.流動負債
(1)投資及び出資金 (1)翌年度償還予定地方債
(2)貸付金 (2)賞与引当金
(3)基金等 (3)その他
(4)長期延滞債権
(5)回収不能見込額
1.公共資産等整備国県補助金
3.流動資産 2.公共資産等整備一般財源等
(1)現金預金※ 3.その他一般財源等
(2)未収金 4.資産評価差額
資産合計 負債・純資産合計
●
●
14.1 100.0
100.0
△ 240
10,813
負債・純資産 合 計 投資等 負債合計 流動資産
資産合計
は,人口の減少等により前年度より55千円増加しております。
は20,460百万円で,本年度末の住民一人当たりの地方債は464千円となっております。 61 28 1,762
1,611
割合
501 6,621
28.4
62,837
割合 計上額 77.7
前年度 主な科目
公共資産
計上額
1,261
1,763
負債合計のうち,地方債(固定負債)及び翌年度償還予定地方債(流動負債)の合計額
71.6
549 1,274
8
61 6,464
△ 608
1,802 △ 191
1,611
100.0 純資産 56,361
22,401
245 145
78,762
24,203 56,170
80,373
30.1 69.9 13.5
78,762
8.2
昭和44年度から本年度までに社会資本整備のために114,389百万円が投じられました が,同期間中に52,233百万円が減価償却したことにより,社会資本の蓄積額は62,156 百万円(売却可能資産を除く額)となっております。住民一人当たりの社会資本の蓄積額
48 1,823
248 6,723
80,373 11,081
100.0
1,823 資産の部
36,913
25,243
681
1
-
1
普通会計の貸借対照表
62,837
平成26年度普通会計の貸借対照表(要約) (単位:百万円)
8,050
55,196
102
6,723 流動資産合計
本年度
増 減
8.4
19,059
80,373 22,639
※現金預金には財政調整金及び減債基金が含まれます。歳計現金残高は1, 354百万円。
<貸借対照表の分析>
681
56,170
259 61,217
10,813
78.1
153 1,620
△ 268
住民一人当たりの貸借対照表
(単位:千円)
△ 3 2,220
純資産の部 負債合計
流動負債合計 公共資産合計
投資等合計
負債の部
純資産合計
1,426 1,370
住民基本 台帳人口 (人)
44,690
計上額 の増減
本年度
住民基本 台帳人口 (人)
44,082 前年度
1,401
163
△ 7,757 8,076
656
固定負債合計
3,580
0
分 析 ① 貸借対照表の対前年度比較と住民一人当たりの貸借対照表
0
1,564
56 80,373
貸借対照表の年度比較
(単位:百万円)
101
●
●
インフラ資産(道路など)
事 業 用 資 産
12.0 1.1 1.2
7,292
100.0
24,644 60,536
2,239 744
減価償却累計額 売却可能資産 公共資産合計
42.3 3.1
有形固定資産の行政目的別計上額及び割合
(単位:百万円)
49,980 681
40.7
4,552 35,892
公共資産のうち土地 消防(消防車など)
総務(庁舎など) 7.5
教育(小中学校など) 福祉(保育所など) 環境衛生(保健セなど) 産業振興(農道など)
1,932
事業用資産合計
441 0.7 402 5,294
36,913 803 16
51 17 120 10 9
73
8.5
837 54
2,424 4.0 3.6
10 742
59.3
734
59.4 11.8 40.6 100.0
△ 39 計上額
本年度 前年度
3.4
598
△ 105 44 597
42.5 575 46 25,704
2,037 分 析 ②
計上額 の増減
26,302
割合
行政目的別
割合
計上額
住民一人当たり の行政目的別 有形固定資産
(単位:千円) 前年度 本年度
有形固定資産の行政目的別計上額及び割合
=
減価償却累計額
1.1
681 52,233
事業の実施により増加傾向となっております。
ており,対象資産数が多いことなどによるためといえます。インフラ資産は,道路建設
0.7
60,536
102
167 1,185 2,253
0 25,243
62,156
1.2
1,021 599 △ 185
1,620
1,118 551 1,355
15
市民サービスを生み出すもので,純資産比率が高ければ,これまでの世代が負担した税金 分 析 ④ 社会資本形成の世代間負担比率
負担が大きいといえます。
普通会計における公共資産は,教育及びインフラを目的とするものの割合が高くなって いますが,教育資産は義務教育施設や体育施設などが合併前の旧町村毎に整備され
7,365
15
次の式により,取得価額に対する減価償却累計額の割合を計算することにより,「平均して 分 析 ③ 資産老朽化比率
参 考
48.4 48.8 7,292
7,365 62,156
49,980 52,233 前年度
本年度
土 地 有形固定資産合計
有形固定資産合計 - 土地 + 減価償却累計額 どの程度の年数が経過しているのか」が分かります。
資産老朽化比率 減価償却累計額
資産老朽化比率
573 1,410
163
現 世 代 負担比率 =
将来世代負担比率 =
当市の資産老朽化比率は,県内市町村と比較して特に高いというレベルではありません。 合併特例債など公共資産を整備するための財源を確保できる期間中にあっては,有形 固定資産の増加が資産老朽化比率の上昇を抑制することとなりますが,経済の停滞が長 期化する場合などは,公共資産の整備のための財源を確保することが困難となって,資 産老朽化比率の上昇を防止できなくなるリスクが高まるともいえます。
現在使用する資産を将来納付される税金等により形成していることになるため,将来世代の 少ないといえます。逆に,公共資産残高に対する地方債残高の割合が高ければ高いほど,
純資産は,過去及び現世代の負担により形成された財産の額を示すものです。公共資産 残高に対する純資産の割合は,現存する公共資産のうち,どれだけこれまでの世代の負担 (既に納付された税金等)で賄われたかを示します。公共資産は,それを使用することにより 等で形成された資産から,将来にわたってサービスが受けられるため,将来世代の負担が
純資産合計 公共資産合計 地方債・借入金合計
公共資産合計
●
●
●
資金収支計算書の収入合計
4.01 19,653
資金収支計算書の収入合計 資 産 合 計
78,762
生活インフラ ・国土保全
教 育 福 祉
20,545
目 的 性 質
本年度末の当市の資産合計額は,当該年度の収入合計の概ね4年分であるといえます。 3.91
総 額
(単位:百万円)
1人にかかるコスト
資産合計
率が比較的高くなっています。この反面,地方債及び借入金の割合が低く,将来世代負 32.6 89.4
62,837
当市は,貸借対照表における純資産合計の割合が高く,これに比例して現世代負担比
歳入対資産比率
担比率は県内の多くの自治体と比較しても低い水準にありますが,地方債残高が増加し
分 析 ⑤ 歳入額対資産比率
貸借対照表上の資産合計は,社会資本として形成された固定資産や積み立てられた基 金など,資産の総額を表しています。この「資産合計」が「歳入合計」の何年分に相当するか を表したものを歳入額対資産比率といい,社会資本整備の度合を示す指標といえます。この
ていることから,増加傾向となっています。
そ の 他
20,460
現 世 代 負担比率
前年度 本年度
純資産合計
地方債・借入金 合 計
公共資産合計
56,170
56,361 17,911 61,299 92.4 29.2
将来世代 負担比率
4,707
252
経常収益合計
164 前年度
本年度 80,373
3,388
1
-
2
普通会計の行政コ
ス
ト
計算書
平成26年度普通会計の行政コスト計算書(要約)
比率が高いほどストックとしての社会資本の整備が進んでいるといえます。 歳入対資本比率 =
2物にかかるコスト
4その他のコスト
経常行政コスト合計
1使用料・手数料
2分担金・負担金・寄附金 3移転支出的なコスト
経常収益 経常行政コスト
292 17,193
当市の受益者負担比率は,県内の自治体と比較した場合,低い水準にあります。受益者 負担比率が低いということは,行政サービスに対する住民負担額が高くないともいえます が,反面では,行政サービスに要するコストが割高である又は行政サービスの利用率が 低いともいえます。
(単位:百万円,%)
(単位:百万円,%)
(単位:百万円,%)
前年度 297
受益者負担比率
16,878 1.8
本年度 292 17,193 1.7
<行政コスト計算書の分析>
8,846
純経常行政コスト
(経常行政コスト - 経常収益)
分 析 ① 受益者負担比率
128
16,901
受益者負担比率 =
経常収益 経常行政コスト
総額のみ記載
●
●
16.6 37
16,581
1.2
1,029
1.4
上表は,目的別に作成した行政コスト計算書の対前年度比較と住民一人当たりの経常 行政コストとなっております。目的別の経常行政コスト及び純経常行政コストは,福祉の
14 0
320
54 0
前年度 本年度
65
5 23
16,878
経 常 収 益
△ 5 2
△ 10 133 △ 11
△ 2
1 32
1 1 0
0 0 0
分 析 ② 目的別行政コスト計算書
1 2,358
195
回収不能見込計上額 その他行政コスト
34
0 236
34 0
0
目 的 生活インフラ・国土保全 教 育
福 祉
1,886 2,722 5,554
前 年 度 割 合
経 常 収 益
0.2
195 233
4 5
37
0 4 124
1 54
126 2 △ 1
△ 1 0 30 297
増 減
△ 8
11.2 16.1 8.4
34
0 0
0 2,335
増 減
43
32 38
145 1
24 1,423
0 0
42
32
5
100.0
61
0.0
住民一人当たりの経常 行政コスト(単位:千円)
24
0
7
5 187
36
経常行政 コスト
33
32.8
1,417
3
△ 17 1,447
1,029
14.0 8.6 6.1
総 務 議 会 支払利息
回収不能見込計上額
計 315
△ 3 0 7 0 0 △ 18
194 36
0 0 △ 5 0 7
△ 18
経 常 収 益
純経常 行政コスト
1,876 10.9 31 1,845
総 務 議 会 支払利息
23
経常行政 コスト
割 合
1,641 9.5
2,360 13.7 純経常
行政コスト
1,853 2,684 5,409 1,416
環境衛生 産業振興 消 防
0 202 216 31 1,610 1,065 6.2 0 1,065 2,818
32.3 142 5,401 1,399 8.1 1 1,398 2,855
5,543
17,193
△ 18 △ 8 134
2
0 0
378 392
25
産業振興
純経常 行政コスト
消 防
一般財源振替額 計
その他行政コスト 環境衛生
経常行政 コスト
一般財源振替額
(単位:百万円,%)
100.0 292 16,901
目 的 生活インフラ・国土保全 教 育
福 祉
218 1.3
0.2 0 34 2
本 年 度
0
0.0
23 2,337 202 1.2
割合が最も高く,次いで,教育,総務の順となっております。福祉に要する行政コストが高 くなっている要因は,障害者自立支援や生活保護など普通会計で直接執行される社会 保障給付に係る経費が多額であるほか,国民健康保険,介護保険及び後期高齢者医療 など医療・介護給付事業の財源として普通会計から特別会計へ繰出される額も同様に多
となり,引き続きその財源を確保していくことが重要な課題であるといえます。 額であり,これらが合算計上されるためといえます。
●
●
●
2
減価償却費 2,254 13.4 2,267
1 0 2 66
経常行政 コスト
163 331
増 減
5
人にかかるコスト合計
物件費 2,275
16.7 13.5
8
退職手当引当金繰入等 298 1.8
58
賞与引当金繰入額 158 0.9
53 33
0.7
13.2
106
13
0.6
3,356 19.9 3,388
4
前年度比較となっております。移転支出的なコスト合計は,分析②に記載した,社会保障 分 析 ③
=
経常行政 コスト
住民一人当たりの経常 行政コスト(単位:千円)
前 年 度 本 年 度
16.8 △ 6
増 減 本年度
4,650 27.6
人件費 2,900 17.2 2,894
4,706 2,333
維持補修費 121
社会保障給付費 2,826
61
物にかかるコスト合計
13.7
65 7 4
2,916 17.0 27.5
67 4 63
56 90
△ 1
2 2
106
0 104
5
1
16.0
34
移転支出的なコスト合計 8,602
34
△ 18
回収不能見込額計上額
50.9 8,847 51.4 245
1.2 1.4
6
202 10 1 63
2,935
192 194
50
△ 1
他団体への公共資産整備補助金等 195
17.0
経常行政コスト計 16,878100.0 17,193
その他のコスト合計
0.2 1.4
その他行政コスト 0 0.0 0
315
100.0
270 1.6 252
支払利息 236
補助金等 2,741 16.2 他会計への支出額 2,840 16.8
割 合
前年度 経常行政
コスト
6 5
1
1.5 △ 18 0 218
64 4 51 3
237 2,759
0
0.2 1
0.0
5 51
67
また,物に係るコストのうち減価償却費は,当該年度中に発生した減価償却額であり, 前年度と同程度の額となっております。
住民一人当たりの経常行政コストでは,移転支出的なコスト合計の割合が経常行政コス ト合計の半分以上を占めており高いことが分かります。
分 析 ④ 行政コスト対税収等比率
給付事業及び医療・介護給付事業等に要する経費と補助金等が増加しております。 378
78
0
392
上表は,性質別経常行政コストの詳細及び住民一人当たりの性質別経常行政コストの対 0 0 14 6
性質別経常行政コスト
32
(単位:百万円,%) 性 質
1
割 合
76
1.9 0.9 19.6
△ 15
0 0
1.3
△ 81 42
純経常行政コストに対する一般財源の比率をみることによって,当年度に行われた行政サ ービスのコストから受益者負担を除いた純行政コストのうち,どれだけが当年度の負担で賄 われたかが分かります。
行政コスト対税収比率
一般財源 + 補助金等受入(その他一財) 純経常行政コスト
(単位:百万円,%)
この比率が100%を下回っている場合は,翌年度以降へ引継ぐ資産が蓄積されたか,あ るいは翌年度以降へ引継ぐ負担が軽減されたことを表します。逆に,この比率が100%を 上回っている場合は,過去から蓄積した資産が取り崩されたか,あるいは翌年度以降へ 引継ぐ負担が増加したことを表します。本年度のこの比率は100%となっているため,翌
純経常行政コスト
100.0 3,191
補助金等受入 一般財源
行政コスト対税収等比率
16,581 前年度
年度以降への負担が同程度であるといえます。 本年度 16,901 13,716
13,725 3,759 94.8
● ●
●
●
減価償却による財源増
ります。また,減価償却された国県補助金相当額及び一般財源相当額の合計額は,純
は,1,289百万円の赤字となっております。 財政調整基金等積立額
なり191百万円減少しております。
行政コスト計算書に計上されている減価償却費2,267百万円のうち,国県補助金相当額 が348百万円で一般財源相当額が1,919百万円であることが純資産変動計算書から分か 資産変動計算書では,その他一般財源等に科目振替が行われます。
ます。
入として計上し収支を計算しますが,資金
首歳計現金残高を加えた額が決算書の歳 入歳出差引額である1,354百万円と一致し 及び支出をもって収支を計算します。した がって,資金収支計算書の当期収支に期
0 0 0 0 138 △ 138
貸付金・出資金等の回収等
による財源増 0 △ 405 405
公共資産整備収支 投資・財務的支出
投資・財務的収入
△ 3,094 1,521 0
△ 348 △ 1,919 2,267
地方債償還等に伴う財財
振替 644 △ 644
345 △ 1,289 公共資産整備収入
財政調整基金等取崩額(△)
(基礎的財政収支)
123
公共資産整備への財源投入
補助金等受入
貸付金・出資金等への財源 投入
△ 2,500 △ 62 経常的支出
経常的収入
経常的収支 公共資産整備支出
2,911 △ 1,288 3,726
2,623
1,416 1,354 20,545 △ 20,606
純資産合計は,純経常行政コストが前年度と比較して319百万円増したことが主要因と
収支計算書では,当年度に発生した収入
臨時損益
0
<資金収支計算書の分析>
その年度の収支に地方債の増減や財政 調整基金及び減債基金の増減を合算した 額を基礎的財政収支(プライマリーバラン ス)といいます。本年度の基礎的財政収支
期首純資産残高 純経常行政コスト 一般財源
災害復旧事業費など 科目振替
4,199
56,361 7,976 55,410 △ 16,901
0 0
1
-
4
普通会計の資金収支計算書
平成26年度普通会計の資金収支計算書(要約)
13,784
では,前年度からの繰越金を当年度の収 <純資産変動計算書の分析>
3,191
△ 197 △ 1,328
681 △ 7,706
公共資産処分による財源増
1,328
△ 16,901 13,716 13,716
17,510 本年度の普通会計の収支は62百万円赤
0
0 地方税など
資産評価替えによる変動額 無償受贈資産受入 その他
55,196 △ 7,757 681
(単位: 百万円) 期末純資産残高
0 0
56,170 8,050 △ 197
2,769 422
投資・財務的収支 当期収支 期首歳計現金残高
期末歳計現金残高 収入総額
支出総額(△) 地方債発行額(△) 地方債元利償還額
公共資産 等整備国 県補助金
公共資産 等整備一 般財源等
その他一 般財源等
資産評価 差 額
(単位:百万円)
純 資 産 合 計
1
-
3
普通会計の純資産変動計算書
平成26年度普通会計の純資産変動計算書(要約)
上水道,工業用水道
国民健康保険,農業集落排水,公共下水道,介護保険,後期高齢者医療
24,203 30.1 100.0
公営企業会計
公営事業会計
100.0 27.0 0.3 31.0 割合
134,808 36,387 399 41,799
69.0 114,738
10,822
100.0 93,009
9,248 5,759
5,013 69.9
公共資産合計 投資等 流動資産
資産合計 50,802
520 9,257 7.2
56,170 80,373
78.1 13.5 8.4 100.0 20,460 62,837 10,813 6,723 80,373
25.5
4,080 3.2 185
163
129,099100.0 主 な 科 目
稲敷市単体連結財務諸表に,稲敷市が加入しているすべての一部事務組合及び出資 ただし,浮島及び古渡財産区は,市とは法人格が異なり,市から出資及び財源補てん
的な繰出を行っていないため連結の対象としておりません。
退職手当引当金
割合 計上額
735 933 4.5
3,580
水道及び下水道使用料(条例で金額が定められているもの)の取引高を除いて,連結内 部におけるすべての残高及び取引高を相殺消去しています。
普通会計の「補助金支出」と公営事業会計の「補助金受入」は,単に内部でお金を動
1,615 677
法人(出資比率が50%以上のもの)が作成した財務諸表を連結して作成しております。 会計の財務諸表を連結して作成しております。
かしただけで,実質的な支出や収入があったとはいえないため,連結財務諸表では, 一部事務組合
江戸崎地方衛生土木組合,竜ヶ崎地方衛生組合,
稲敷地方広域市町村圏事務組合,茨城県市町村総合事務組合, 茨城租税債権管理機構,茨城県後期高齢者医療広域連合
85.1 8.0 6.9 計上額
(単位:百万円,%)
2
.
連結財務諸表
■連結財務諸表を作成するに当たって定めた会計方針 (1)連結対象
●稲敷市単体財務諸表
普通会計の財務諸表に,稲敷市が設置しているすべての公営企業会計及び公営事業
地方債
普通会計 ①
その他負債 0.2 0.3 負債合計
純資産
負債・純資産合計
出納整理期間の定めのある会計及び団体における出納整理期間中にこれに対応する
2
-
1
連結貸借対照表
平成26年度連結貸借対照表(要約)
129,099100.0
●連結財務諸表
助金受入」をそれぞれ減額します。 (3)出納整理期間中取引の調整
<相殺消去の例>
一部事務組合の財務諸表計上額のうち,稲敷市相当額を算定するに当たっては,当該 出 資 法 人
(2)連結内部の残高及び取引高の相殺消去 (純計)
普通会計と公営事業会計の決算数値を単純合算したときに現れる「補助金支出」と「補
公営企業 会計 ・公 営事業会 計の単純 合計 ②
稲敷市単体 (純 計) ③ =① +② 計上額
4,040 5,758 計上額 割合
48,434 111,271 86.2
連 結 (純 計)
③+④ 計上額
3,467
50 1,718
一部事務 組合 ・出 資法人の 単純合計
④
3.7 40,080 31.1
34,925 89,019 68.9 1,848 8,571 6.6 35,652 27.6 500
15,192
348 15,877
134,808
稲敷市農業公社
年度の負担金の額を用いて按分しています。
度末に現金の受払い等が終了したものとして調整を行っております。
50,802
●
● ●
0.7 536 39,770
次のとおりです。
・一部事務組合・出資法人の単純合計に計上された公共資産
環 境:竜ヶ崎衛生組合がし尿処理事業のために整備した公共資産
26,302 産 業
性 質
普通会計 ①
公営企業 会計 ・公 営事業会 計の単純 合計 ②
稲敷市単体 (純 計) ③ =①+②
56.7 65,024
公共資産の目的別シェアは,普通会計の貸借対照表では教育が最も高い割合を占めて いますが,連結貸借対照表では,下水道に係る公共資産が加わることにより,インフラ資
平成26年度連結貸行政コスト計算書(要約) (単位:百万円) ・一部事務組合・出資法人の単純合計に計上された地方債
組合が起こした地方債の内訳は次のとおりです。なお,連結対象の出資法人(稲敷市農 業公社)には負債がありません。
3,388
1,083 8,111 681
10.2 割合 0 26,302 22.9
(単位:百万円,%)
計上額 1,954 2.0
割合 計上額
2,239 681 消 防
総 務 5,294
100.0 1 2,240 2.0 744 0 744
1.7
一部事務 組合 ・出 資法人の 単純合計
④
連 結 (純 計)
③+④ 目的別公共資産
402 8,664 9,066 2,687 11,755 0 26,302
1,932
計上額
3,467 114,738 1,279 209 5,503 普通会計
①
公営企業 会計 ・公 営事業会 計の単純 合計 ②
稲敷市単体 (純 計) ③ =① +②
0 1,932 23 計上額 計上額
割合 41.9
3.1 0.6 教 育
0
8.1
4,707
2,239 1.7
連 結 (純 計)
③+④ 3,660
一部事務 組合 ・出 資法人の 単純合計
④
272 1,287 4,506
2物にかかるコスト
11 インフラ資産
<連結貸借対照表の分析>
連結貸借対照表の公共資産合計(114,738百万円)は,普通会計の貸借対照表の
インフラ資産:稲敷市が下水道事業のために整備した公共資産 ・公営企業会計・公営事業会計の単純合計に計上された公共資産
111,271
1.1 福 祉
環 境
売却可能資産
公共資産合計
4.8 65,013
0.6 0
3.6 1.2 8.4 1.1
経常収益合計 292 8,551 6,560 4,945 100.0
107 4,564
3移転支出的なコスト 8,846
5その他の収益 0 2,365 82 6 87
1使用料・手数料 164 1
環 境:稲敷市が水道事業のために整備した公共資産
公共資産合計(62,837百万円)を51,901百万円上回っておりますが,その主なものは
17,193 11,837 27,074 7,039 30,961
4その他のコスト 252 236 488 165
2
-
2
連結行政コ
ス
ト
計算書
58.5
純経常行政コスト
(経常行政コスト - 経常収益)
16,901 3,286 20,514 2,094 22,607 8,354
1人にかかるコスト
0 5,294 0
40.1
<参考>公共資産の内訳
105 593
経常行政コスト合計
681
271 100.0
4.8 事
業 用 資 産
23.6
1,047 40 1,065
3保険料 0 2,087
0.6
下水道事業特別会計:14,415百万円 産が最も高い割合となります。
・公営企業会計・公営事業会計の単純合計に計上された地方債
2,087 25,243
7,043 62,837 48,434
連結貸借対照表に加えられる公営企業・公営事業会計が起こした地方債及び一部事務
道,農業集落排水事業によって起こされた地方債の合計です。
17,751
稲敷地方広域市町村圏事務組合:389百万円
8,993 15,883 2,336
0 2,087
4事業収益 0 1,047
水道事業会計:777百万円
※下水道事業特別会計の地方債は,公共下水道事業,特定環境保全公共下水
江戸崎地方衛生土木組合:244百万円 竜ヶ崎地方衛生組合:102百万円
●
●
●
近いことがわかります。このことは,公営企業,公営事業及び一部事務組合が,純行政 (単位:百万円)
2
-
3
連結純資産変動計算書
平成26年度連結純資産変動計算書(要約)
科 目
普通会計
①
公営企業 会計 ・公 営事業会 計の単純 合 計
②
稲敷市単体 (純 計) ③ =①+②
一部事務 組合 ・出 資法人の 単純合計
④
連 結 (純 計)
③+④
齢者広域連合の相互間の負担金等の納付額を控除した額)が加算されるため。 に対し大幅に増加します。この要因は次のとおりですが,根本的には,高齢化の進展な
・一部事務組合・出資法人の単純合計に計上された経常行政コスト(7,039百万円)の 主なものは,茨城県後期高齢者広域連合が支出した医療給付費(稲敷市と後期高 ・公営企業会計・公営事業会計の単純合計に計上された経常行政コスト(11,837百万 連結行政コスト計算書の性質別経常行政コストをみると,移転支出的なコストが普通会計 ど社会構造の変化に伴い,医療・介護給付に要する経費が多額であるためといえます。 円)は,稲敷市が特別会計を設置して実施している国民健康保険事業,介護保険 事業及び後期高齢者医療事業において支出された医療・介護給付費の合算額
一般財源 13,716 0 14,043 138 13,384 純経常行政コスト △ 16,901 △ 3,287 △ 20,514 △ 2,093 △ 22,607 期首純資産残高 56,361 34,746 89,045 3,932 92,927
出資の受入・新規設立 0 14 0 0 0 臨時損益 △ 197 0 △ 197 2 △ 195 補助金等受入 3,191 3,451 6,642 2,062 9,501
経常的支出 13,784 10,647 23,194 6,790 26,833
2
-
4
連結資金収支計算書
平成26年度連結資金収支計算書(要約) (単位:百万円)
科 目
普通会計 ①
公営企業 会計 ・公 営事業会 計の単純 合 計 ②
稲敷市単体 (純 計) ③ =①+②
一部事務 組合 ・出 資法人の 単純合計
④
連 結 (純 計)
③+④ 93,009 0 0 0
公共資産整備支出 4,199 1,139 5,195 168 5,363 経常的収支 3,726 683 3,564 402 3,966 経常的収入 17,510 11,330 26,758 7,192 30,799
投資・財務的支出 2,623 926 2,606 277 2,883 公共資産整備収支 △ 1,288 △ 153 △ 1,533 △ 42 △ 1,575 公共資産整備収入 2,911 986 3,662 126 3,788
当期収支 △ 62 28 △ 33 135 101 投資・財務的収支 △ 2,500 △ 502 △ 2,064 △ 225 △ 2,290 投資・財務的収入 123 424 542 52 593
<連結資金収支計算書の分析>
本年度の連結資金収支計算書の特徴は,稲敷市単体の当期収支額が33百万円の 赤字(前年度は1,508百万円の赤字)となっていることです。
公営企業会計・公営事業会計の単純合計と一部事務組合・出資法人の単純合計におい て純資産変動要因の内訳をみると,どちらも,純経常行政コストと補助金等受入の額が
その他 0 0
期末純資産残高 56,170 34,925 89,019 4,040
期末資金残高 1,354 1,630 2,984 380 3,364 期首資金残高 1,416 1,602 3,017 245 3,263
コストの財源を普通会計等からの補助金等に依存しているためといえます。 <連結純資産変動計算書の分析>
無償受贈資産受入 0 0 0 0 0 資産評価替による変動額 0 0 0 △ 1 △ 1